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これからの治療方針を聞き、次はアイパッチの説明を聞く。
アイパッチとは「よく見える方の視界を無くし」「よく見えない方で見る訓練をする」モノだ。視界を無くす方法は「眼鏡を覆う」「目を覆う」の2通りがある。
眼鏡を覆う方法は、フエルトっぽい素材で出来た片眼目隠しのようなモノを付ける。左右の隙間もガードされているので片眼は全く見えなくなる。左右兼用という作りも巧い。
目を覆う方法は、デッカイ絆創膏のようなモノをマブタの上から貼り視界を無くすという半ばチカラ技。肌が弱い人用に粘着が優しいタイプもあり、色はベージュや白、牛柄などがある。しかし ベージュは なかなか怖い。

かなり前にコレを付けている子どもを見たコトがあるのだが、片目が完全にまっ平らで窪みさえない感じになっていて、「いったいコノ子は どういう状態なのだ」と良く判らなかった。
今ならば弱視治療のアイパッチだと判るが、当時はそんな知識もないので、申し訳ないが少しの恐怖を覚えてしまった。だが知識を得て当事者の親となった今、その子とその親に言っておこう

 やっぱ ベージュは 怖いて…

アイパッチの説明が終わると、続けて次回の診察予約となった。
次回はアイパッチの効果を調べるタメの視力検査を行うのみで、日取りは4ヶ月後となった。予約も済んで今回はコレで終了。

 早っ

前回4〜5時間も掛かったのはなんだったのだろうか、今回は30分ほどで終わってしまった。



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